第1回目に引き続き、宮崎在住の外国の方と、ホテル旅館スタッフとの意見交換会が開催されました。
今回は『ハラール食/ベジタリアン』に焦点をしぼり、試食会を含め、『外国からのお客様』目線と、『ホテル旅館』という双方の立場から活発な議論が交わされました。その結果、今後の対応と課題が明確となり、貴重な交換会となりました。
□開催日 平成27年1月22日(木)
□場 所 宮崎観光ホテル東館2階 初雁
□主 催 (公財)宮崎県国際交流協会
□参加者
・宮崎在住の外国の方10名(出身地:アメリカ、イタリア、インド、インドネシア、韓国、台湾、中国、フィリピン、中国(香港)、マレーシア)
・ホテル旅館組合員 11名(宮崎観光ホテル、ホテルJALシティ宮崎、ANAホリデイ・イン リゾート宮崎、ホテルメリージュ、フェニックス・シーガイア・リゾート、宮崎カーフェリー㈱)
・オブザーバー 宮崎大学 産学・地域連携センター 産学官連携コーディネーター
□意見交換会の内容
1 レストランメニュー表示について
・メニュー表示に『ベジタリアン』や『ハラール』のマーク(写真右端)等を入れるとわかりやすい。
・メニューに『個別に応じた代替えメニューをご提供できます』等あるとよい。
2 ハラール食について
・ハラール食用の特別メニューリストがあると便利だ。
・和食(牛丼や牛すきやき等)のメニューをハラール対応で調理して頂きたい。
(⇒実際は、ハラール認証の牛肉の質感やアルコール添加のない醤油など、
食材の制限があるので、本来の和食と違う味での提供になるのでは、との意見も。)
・今後ハラール認定の食材、調味料の調達について入手経路の開拓が必須である。
3 ベジタリアンについて
・ベジタリアンも大きく分けると①ビーガン(VEGAN)②ラクト・ベジタリアン(LACTO VEGETARIAN)③オボ・ラクト・ベジタリアン(OVO-LACTO VEGETARIAN)④ペスクタリアン(PESCETARIAN)等、乳製品摂取可否についてもさまざまである。
(⇒事前にお客様の情報があると調理の対応もしやすいが、今後増加が見込まれるFIT(個人旅行の方)にも柔軟に対応できるよう、体制を整えたい。)
・ホテルのバイキングメニュー等に『蒸し野菜』や『豆腐のアレンジ料理』を増やしてほしい。
4 その他意見
・ホテル朝食に提供してほしいメニューとして、『コンジ―Congee(お粥)』や『マンタオ(饅頭)』等があると嬉しい。
・ムスリムの方からは、礼拝所の確保について、1日に5回礼拝をするので、観光中などにも礼拝ができる公共施設が増えてほしい。
ご参加の皆様、並びに今回ハラール食用の食材準備や調理法等、新たな試みを快諾して頂いたホテルスタッフの方々、ありがとうございました。今後も、宮崎ブーゲンビリア空港を利用した海外定期便運航に伴い、海外からのお客様をお迎えするにあたってホテル旅館が取り組むべきおもてなしとは?を念頭に組合員活動のサポートをさせて頂きます。